「総社文学」創刊号(昭和47年3月1日発行)
総社市図書館に尋ねてみると「総社文学」のバックナンバーが全部揃っていると言われたので早速閲覧してきた。
以前はいくらか欠番があったそうだが、一年ほど前に、なんば・みちこ氏にお願いしてご自宅に残っていたバックナンバーから欠番の補充を実施したそうだ。
創刊号からVol.186までと、数巻の記念号を合わせた全巻が揃っていた。
初めて手にする「総社文学」創刊号である。
あとがきを読んでみると、当時の発起人の方々の意気込みが伝わってくるようである。
この文芸誌を絶やしてはならない。
あとを受けた私たちの使命である。
〈あとがき〉「総社文学」創刊号(昭和47年3月1日発行)
上記のような趣意で、私達が発起人会を開いたのは、今年1月15日の成人式の日でした。経費と作品の両面で相当の困難もあるでしょうが、どんなにしてでも続行しようという意志を固めたのです。郷土に反逆することから文学を創造した人々は今までにいくらもありますが、私達はむしろ郷土により深く入ることによってそれを創造の動機にしようというわけです。加入御希望の方は、上記発起人もしくは発行所へ返信用葉書を入れて御連絡ください。(難波)