木下夕爾 句碑
家々や菜の花いろの燈をともし 夕爾
〈木下夕爾句碑裏面案内〉
木下夕爾は本名「優二」、大正3年10月27日この地に生まれ、昭和40年8月4日この地に逝く。
広島県立府中中学を経て上京。早稲田高等学院に学び、のち名古屋薬専(薬学専門学校)に転じて卒業後、生地に帰り家業を継いで終生家郷を離れることはなかった。その間、詩または俳句にすぐれた天稟を示し優雅にして清新な抒情世界を展いたが、ことに郷土の山野風物を詠ったものは珠玉の名品として世の愛誦するところとなった。
ここに有志相図りこの地をトして句碑を建てその人を偲ぶ
昭和41年8月7日 安住 敦 撰
【アクセス】福山市 木下夕爾生家
広島県福山市駅家町
福塩線「万能倉駅」より旧街道を東へ徒歩3分
「岩成橋南詰」交差点角
〈撮影〉矢吹恭孝