種田山頭火 句碑
あかるくあたたかく水のよいところ 山頭火
〈山頭火句碑案内〉
自由律俳人 種田山頭火
本名 種田正一、明治十五年防府に生れる。明治三十五年早稲田大学大学部文学科入学。明治三十七年病気の為退学。大正五年萩原井泉水の層雲の俳句選者の一人となる。
大正十四年出家、翌年托鉢をしながら漂浪と定住をくりかえす。昭和十五年松山市の一草庵で波乱の生涯を終る。行年五十九才。
山頭火が小郡町矢足の其中庵時代、昭和十年十二月庵中独座に耐えかねて「水に雲かげもおちつかせないものがある」と句作して捨身懸命の旅に出。途中井原の山部朴朗氏を尋ねて一泊す。井原では三泊四日滞在し翌日笠岡より山部朴朗氏宛にはがきで礼状を出し、その文中に「あかるくあたたかく水のよいところ」私の偽らさる情懐ですとありこれが句碑となりました。
句碑達立者 大山澄太
竣工 昭和六十二年四月八日
井原大耕会 森下蕉
【アクセス】向町公園
岡山県井原市井原町3357-1
井原駅から直線距離で2165m
昭和橋北詰より北東へ約200m
〈撮影〉矢吹恭孝