田山花袋 蒲団碑
〈田山花袋蒲団碑案内〉
田山花袋の「蒲団」は、明治四十年九月雑誌”新小説”に発表され、自然派小説の中編傑作として、当時の文学界に一新作風の魁をなすものとして注目され、現代に於ても日本文学史上の価値は髙い。
しかも、備北の小さな山の町新見が小説の脇舞台になっていることに新見人は感動するのである。
これを永く記念しようと実業家植木弘助氏が私財を投じ、備北文学会員等の協力を得て蒲団碑を建立されたことは氏の愛郷心の発露で、その心意気を悠久にこゝを訪れる人に語りかけるであろう。
昭和五十二年七月
植木弘助 建立 白根正寿 書
赤木孜一 碑題 藤井貞男 刻
【アクセス】新見市 城山公園
岡山県新見市新見1077
中国自動車道新見ICから約10分
JR新見駅から徒歩約15分
〈撮影〉矢吹恭孝